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世界一の大金持ち

 昨年、アメリカの雑誌「フォーブス」が発表する世界長者番付で、13年連続選出のビル・ゲイツを抜いて1位になった投資家、ウォーレン・バフェット氏。
 彼がCEOを務める「バクシャー・ハサウェイ」の株主総会には、毎年2万人を超える人が集まります。総会後に催される対話集会に、バフェット氏本人が株主の質問に答えるのですが、大半の人はそれを目当に訪れるのです。

 バフェット氏の資産は推定6兆2,000億円。しかし、彼はそれだけの資産を保有しながらも、非常に質素な生活を送ることで知られています。50年前に約 1,000万円で購入した家に住み、年収もわずか1,000万円。2006年には約3兆7,000億円もの私財を、友人ビル・ゲイツが運営するボランティア財団に寄付しました。
 彼には、3人の子供がいますが、「子は親から社会的地位を引き継ぐべきではない」という信念から、自らの死後はその資産の大半を慈善事業に寄付することを表明しています。
 これらの信念と行動、そして飾らない言動ゆえ、バフェット氏は、周りの人々から親しみと畏敬の念を込めて「オマハ(本拠地の地名)の賢人」と呼ばれています。
 バフェットは冒頭にも述べたように、投資家です。しかし彼のバクシャー・ハサウェイ社は、俗に言う「ハゲタカファンド」ではなく、一度購入した株は「永久保有が原則」を信条として、投資前に、投資先企業の事業内容や将来性、経営陣の資質などを徹底的に調べるという手法で成長を遂げてきた、まさしく投資の王道を行く投資ファンドです。
「10年間持ち続けるつもりがなければ、10分たりとも株を持ってはいけない」という彼の言葉には、「社会的に存在意義、価値のある企業を育てる」、結果「そのリターンが投資家に分配される」という信念が凝縮されています。
 どこかの国の「物言う株主」は今何処…。会社は株主だけのものではなく、すべてのステークホルダーのためのもの。至極当たり前のことを歴史から学ばず、「強欲」を「市場原理」、「規制緩和」というまやかしの仮面で隠し、生産対価、労働対価と均衡しない不当な利益を、世界中の強者が追求し続けた結果が、この世界同時不況。
 異常状態の揺り戻しが、その罪のない人たちにも深刻な影響を及ぼしている現実を憂えずにはいられません。

■投稿者: crayon
■日時: 2009年04月22日 18:44

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